日本語は難しい

英語圏地域にお住まいの方で最も習得の難易度が高い言語といえば、皆様何が考えられますか?世界中にはあらゆる言語があり、お馴染みの英語や中国語からアラビア語やロシア語、韓国語など我々日本人から見れば難解な言語が多くあります。実は意外な事に「日本語」が最も難易度が高い言語だそうです。
「日本語」は平仮名、カタカナ、漢字が入り混じった言語であります。漢字文化といえば「中国語」がありますが、「中国語」よりも難易度が高いだそうです。まずは漢字の読み方が複雑多岐なものであります。日本語でいう「漢字」は「音読み」「訓読み」があり、同じ漢字でも何通りの読み方があり、さらに読み方によって意味が異なることも多々あります。漢字オンリーの中国語は読み方が一つしか存在しません。
日本独特の言い回しも日本語を難しくしている所があります。普段使うフレーズであります「よろしくお願いします」、「恐れ入ります」、「お邪魔します」、「お疲れ様です」。実は日本独特の繊細な文化を表したもので、直訳した場合は意味が崩れ、おかしな訳になってしまいます。日本しかない独特の文化を英語に訳すことは非常に骨が折れる作業です。
さらに曖昧さが特徴の日本語も難しくしているところです。英語にありがちな教科書的な考え方ではない、その場その場に応じた曖昧さや臨機応変さを多用した表現は日本語を難しくしている所でしょう。回りくどい表現や数え方などなど挙げればきりがありません。
最近は英語文化の普及により、日本語と英語を混ぜ合わせた「和製外国語」が氾濫、本来の意味とはかけ離れた、日本独自の「和製外国語」がまた日本語の理解を難しくしております。「アルバイト(ドイツ語、本来の意味は労働)」、「ナイター(夜間試合、本来の意味はnight game)」・・・。
言葉にはその国独特の文化も兼ねあって発展します。日本は四季が明確になっており、また世界にはない独特の宗教感である「神道」に「仏教」の精神を取り入れ「四季」に基づいた文化があります。「和」を尊び「絆」を大切にする風習は世界中至るところを探してもない世界に誇れるものであります。また「勤勉さ」や「正確さ」を誇る国民性は世界中見ても少ないです。素晴らしい日本文化を大切にしていきたいものです。