廃墟とは

「廃墟」一般においては馴染みの薄い言葉ですが、サブカルチャーとして確立されております。「廃墟」とは倒産、整理縮小、持主の死亡等により、建物、施設、集落、汽車、客船など使用されないまま長年放置され、荒れ果てた状態になったものです。在りし日のころの面影はなくなり、荒廃した雰囲気は不気味な感じが漂い、この不気味さから心霊スポットとして騒がれることも多々あります。不届き者による破壊行為や、盗難行為が不気味さをより醸し出させていることでしょう。

廃墟には様々な噂が舞い降ります。オーナーが自殺、事件、事故など呪われた噂が勝手に独り歩き、噂が噂を呼んで有名になることもあります。実際本当にそのような事件があったかというとそうでもない事が大半で、勝手な作り話が独り歩きした事です。不届き者による侵入、破壊行為がその廃墟をより怖いものにしているのでしょう。

いずれにせよ勝手に人様が所有する建造物に入ることは違法であります。破壊行為なんてもってのほかで、放火事件も見受けられます。放火はさらなる重罪です。

廃墟はまた自然に劣化していきます。人の管理がなくなった建物は自然に劣化していくものです。空気の流れも途絶え、湿気が漂い、故意な破壊等をしなくても自然に劣化するものです。錆や汚れの滞留、また小動物の発生による糞尿による腐食があります。人が完全にいなくなった建物は、手を入れられることなく建物としての寿命を迎えることでしょう。これが廃墟なのです。